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2016.07.17

熊本地震、本震から3ヶ月を過ぎて。

熊本地震により被害を受けられた皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。

本震から3ヶ月が過ぎましたが、今なお揺れる日があり、ご心配な日々をお過ごしの方も多いと思います。

弊社の直接施工エリアは九州一円で、熊本~大分にも90組近くのお客様の家がございます。

お客様が大きな揺れに遇われていることが想定され、熊本地震発生の日より、私どもも心配の日々でした。

お客様の安否確認。

ご無事でいらっしゃったことへの安堵と、その後は、提供した建物の状況をお客様と共有。

使用出来ないお宅はありませんでしたが、補修が必要であったり、大きな揺れに遇い強度は大丈夫か、ご心配の連絡が多々ございました。

最初の1ヶ月は、お客様の家に着くことが出来るかどうかから始まりました。

福岡県から向かいますので、熊本県内でのガソリン給油や、お弁当を買うこともしないように自主規制をして、通行規制のある道路の情報把握をし、高速道路の復旧と、鉄道の復旧を心から望んでいました。

1ヶ月が経つころ、訪問の時間も読めるようになり、急は要せずとも強度の心配があるお客様のもとへも行けるようになり、東京からの調査班と同行。

熊本ICは、現在もまだ混みます。

今も続く渋滞

ICを降りると街中にはクローズされたままの店舗や、屋根にブルーシートの応急処置がされた建物が目立ってきます。

向かっているのは上益城。

道中の変わってしまった景色に言葉を失います。

益城町の交差点

益城町の交差点 (2)

街中

お客様宅で、傾きがないか測定。

点検中

生後3ヶ月にして熊本地震。飼い主さんに守られていた愛犬ハルちゃんの見守る中の作業です。

4ヶ月のハルちゃん

震度7が2回という、想定を超えた揺れの中、傾き・強度の問題はおきてませんでした。

お客様へ報告をし、次に阿蘇へ向かいます。

別荘区画内なのですが、住宅地が優先されますので、電気がようやく数日前に点くようになり、水道はまだ戻らず、先ずは仮設での復旧が予定されているという地区です。

危険の貼り紙

黄色と赤の貼り紙がほとんどの住宅に。

傾斜地で、大きく地面が動いた場所です。

別荘地内

熊本地震の際、建物内に居られたお客様の談。

「ベッドから振り落とされた。ログハウスなので倒壊の心配はないから建物の中に居続けた。」

前面の道路も大きくうねり、暫くは車が出せなかったとのことでした。

建物は、おっしゃるように倒壊の心配はありませんが、土地が動いており、建物に若干の傾き。

安田邸外観

デッキとファサードも揺れから外れたり、傾いたりしておりました。

居住に支障はないと判断し、ファサードの修復とデッキ補修をお勧めしました。

被害

建物内は、吹き抜けの照明が大きく揺れてカバーがぶつかり割れていたり、薪ストーブの煙突が外れたりしてましたが、それも修理で大丈夫です。

水が出ないから、家の中の片づけも出来ない、勿論、トイレもお風呂も使えない、その中で現状の確認をさせて貰いました。

震度7は人が立っていることは出来ず、家は無事でも家具は倒れ、靭性のないものは壊れます。

この後の復旧に時間がかかると分かる場所です。

環境が良い場所で、この日も鳥が鳴き、花は咲く。

アザミ

ただ人だけは、この後、復旧して暮らしていかなければなりません。

時間が経つほどに、報道回数と意識は落ちて行きがちです。

まだ、震災地は多くの問題と戦っています。

忘れずに、寄り添って行きましょう。

被災地域の皆様のご健康と、一日も早い復興を願い、出来ることをと考えています。

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