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2017.08.15
BESS北九州展示場のハンドヒューンログハウスです。
BESS(ベス)がビッグフットだった時代に建てられており築21年になります。
展示場の1棟目で、思い入れの深い建物。
今、BESSはフリー対応しかしていないシリーズなのですが、ビッグフットにとっても世の中に初めて出した商品です。
贅沢な大径のログ、躯体は強固で今も強度は増している最中。
今から家を検討される方に必ずといっていいほど聞かれるのは、木の家の寿命や、ログハウスが日本の気候風土に合うのか。
回答させていただく時に、日本最古のログハウスと言われる正倉院の話をさせていただきます。日本の国宝であり、ユネスコ世界遺産に登録されている奈良の正倉院。756年に天皇遺愛の品約650点、60種の薬物を東大寺の奉献したのが始まりで、1261年間使用し続けられています。しかも宝を守るに良しとされた工法で、日本の最古のログハウス(校倉造り)が現存していることを実証する、私たちにとっても宝のような存在。1000年の時を超えて現存しているのは、木造であったこと、建物を守ろうとしてきた人がいたこと、メンテナンスが行われてきたことが上げられると思います。
ログ屋だったビッグフット。時代とともにBESSになり、お客様に暮らしを提供していくブランドとはいえ、建物は建築基準法に基づきますし、瑕疵保証が他と同じくついている住宅です。自然材の自然劣化は瑕疵ではないものの、その劣化を経年美に変えて行く方法を提示できるのがBESS。お客様とともに家を守って行かなければなりません。
BESS(ビッグフット)で新築されたオーナー様向けに特設サイトが開設されています。分かりやすい解説ですので、一度ご覧頂ければと思います。
【WEBサイト閲覧方法】
下記のURLへアクセスし、ID・PWをご入力ください。
ID:BESS
PW:oteire
外部の木部の劣化は環境で妨げることが出来ます。状態を見て手入れをしていただくと長く持ちますので、ぜひご参考に。
ちなみに、当社の21歳のログハウス。
デッキは本体と違って、耐久性は低めですが、21年持ちました。
22年前の建設当時、デッキ材に防腐剤を施したものを使っておらず、よくここまで持ったものだと思います。劣化の出やすいのは、水を吸いやすい、デッキ階段や手すりの足元。展示場ですので、そろそろ交換しても良いでしょう。デッキを作り変えて皆様にお披露目する予定です。
それからプロとしては気づかないと行けなかった、躯体が乾く環境づくり。手摺りとほぼくっついた状態での躯体足元(今はこのカーブ加工はしないですが)に劣化。ここは入れ替えか硬化できる剤があればテストするつもりです。
外部木部の濡れっぱなしになりそうな場所は、皆様もお気を付けくださいね。薪ストーブ用の薪に白蟻がついていて、建物の壁に薪が接して置いてあったために白蟻が建物に侵入したというケースもありました。
建物外部は、晴れた日によく乾くような環境づくりをお願いします。